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きまぐれハイキング


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慈雲寺と塩山桃源郷

JR中央線塩山駅→甘草屋敷→新千野橋→慈雲寺→向久保日向薬師→滝本院→雨敬橋→およっちょいぷらざ七里→塩山駅

甘草屋敷から慈雲寺へ

写真:甘草屋敷

塩山の散策はいつも甘草屋敷から始まります。北口を降りるとほぼ目の前。江戸時代に薬用植物である甘草(かんぞう)を栽培して幕府に納めていたため、「甘草屋敷」と呼ばれ、重要文化財にも指定されています。モモの開花の季節とあって、玄関にはモモの花が飾られ、室内には江戸時代から伝わる雛人形や祭りや行事の中で塩山に伝承されてきた装飾品が展示されていました。

甘草屋敷を見学したら、右側から出て道なりに進みます。慈雲寺に行くには「上赤尾」交差点をまっすぐ進み、「一葉のみち」を歩く方が早いのですが、交差点を左に折れてモデルコースを進みます。しばらくは交通量の多い道を進んでいきます。やがて国道411号線と合流し、重川に掛かる新千野橋を渡ります。しばらく歩いたら右側の果樹畑の道に入ります。

写真:果樹畑

ここからは一面の果樹畑。モモが多いようですが、木を見ただけではなんだか私にはわかりません。農家の方が作業台に載って作業している姿が印象的でした。

4月の上旬のこの季節、白い花はほぼ満開のものが多かったのですが、桃色の花はあまり咲いていませんでした。もうしばらく果樹畑の中を歩いてるうちに農協が見えてきたところで先ほどの一葉のみちに合流します。小学校を過ぎたら右に曲がり舗装されていない道に入ります。畑の中の道を進むと急に観光客の姿が多くなります。この先すぐの所に慈雲寺(じうんじ)外部へのリンクがあります。

写真:慈雲寺の樋口一葉像

樋口一葉の石像が少々唐突気味に迎えてくれる天竜山慈雲寺は、臨済宗妙心寺派の古い歴史を持つ寺で、14世紀前半に夢窓国師が開創したと伝えられます。

写真:慈雲寺樋口一葉の碑

江戸末期、ここにあった寺子屋で、樋口一葉の父・大吉が勉強していたとか。これにちなみ、境内には樋口一葉の碑が建っています。

写真:慈雲寺イトザクラ
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しかし、この寺の最大の見どころは、なんといっても樹齢300年を超すといわれるイトザクラでしょう。枝を四方に垂らし糸が垂れるような形で、花色は淡紅色、春には美しい花を咲かせ塩山市の天然記念物にも指定されています。あまりにも見事なその咲きぶりに、これほど大勢の観光客が訪れるのも納得がいきました。

塩山桃源郷を歩く

写真:向久保日向薬師

慈雲寺をあとにして再び果樹畑の中を歩きます。緩やかな斜面を上っていくと、やがて向久保日向薬師に到着。児童遊具と小さな建物があるだけで、住んでる人がいない小さなお寺ですが、一段高台になっており、ここから塩山桃源郷を見渡すことができます。

写真:塩山市街と塩ノ山
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向久保日向薬師を出ると辺り一面モモの畑。「塩山」の地名の由来ともいわれる「塩ノ山」もはっきりと見ることができます。

写真:滝本院

さて、あたりは一面モモの畑。しかも眺望は最高。モモの開花期にはまだ早かったのが残念ですが、満開時のすばらしさは容易に想像がつきます。

写真:塩山駅

この付近からは道も下りが多くなり、果樹畑の道を道なりに進んでいきます。舗装された道に出たら左に進み、標識を頼りに途中右折して坂を下ります。両側にはサクランボのもぎ取り園もあります。

JRの線路を越え、雨敬橋(あめけいばし)を渡って右折したら、もう塩山駅までは一本道です。時間があれば駅を越えて少し先の左側にあり、各種の催しが行われるおよっちょいぷらざ七里外部へのリンク(ななさと)に立ち寄るのもよいでしょう。さて、今日はどんなイベントが行われているでしょうか。

各種情報

トイレ
・甘草屋敷、慈雲寺、滝本院、およっちょいぷらざ七里
料金
・旧高野家住宅甘草屋敷大人300円
所要時間
・約2時間30分
リンク
甲州市観光スポット>>
えんざん観光協会>>
JR東日本八王子支社>>
慈雲寺>>
ひとこと
このコースは上りも下りも全体的にゆったりとしています。いつの間にか高台にいた、という感じでほとんど苦しい思いをすることはないでしょう。コースのほとんどがモモなどの果物畑の中を歩きます。この日はまだあまりモモの開花が見られなかったものの、満開ともなればきっとすばらしい景観を堪能できるでしょう。今度はぜひモモの開花に合わせて行ってみたいと思います。
訪問日
・2003年4月中旬
関連するページ
塩山の古刹ところ柿>>
紅葉の塩山ころ柿の里>>

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