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きまぐれハイキング


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紅葉の塩山ころ柿の里

中央本線塩山駅→旧高野家住宅甘草屋敷→向嶽寺→恵林寺→ころ柿の里→白髭神社→塩山温泉郷→中央本線塩山駅

塩山散策は甘草屋敷から

写真:甘草屋敷

JR塩山駅で列車を降り北口に出て徒歩1分、ほぼ駅前にあるのが旧高野家住宅。江戸時代に薬用植物である甘草(かんぞう)を栽培して幕府に納めていたため、「甘草屋敷(かんぞうやしき)」と呼ばれ、重要文化財にも指定されています。塩山市が「薬草の咲く歴史の公園」として整備しています。

写真:甘草屋敷主屋

建物は19世紀初頭の建築と考えられ、敷地内には主屋のほか土蔵や長屋、馬屋、文庫蔵などが大切に保存され、後世に伝えられようとしています。カイコを飼育していたため、2階と3階の正面とその裏側に、光と風を取り入れるための大きな窓があります(写真で2階と3階のカキがぶら下がっているところ。)。

写真:横から見た甘草屋敷主屋

甘草は調味料や甘味料のほか、薬用としても広く使われている植物です。上の写真の手前にあるのが甘草園で、甘草が栽培されています。写真左は主屋を横から見たところ。この建物が切妻作りであることがよくわかります。

向獄寺でひとやすみ

写真:向嶽寺隣の神社

甘草屋敷をあとにし、しばらく線路沿いを西に歩きます。郵便局前を右折し、さらにしばらく歩いて左折し、「花かげ通り」を歩いていくと右手に向嶽寺(こうがくじ)が見えてきます。(左の写真は向嶽寺隣の神社)。
「塩山」を山号にもつ向嶽寺は、臨済宗向嶽寺派の本山。国宝「絹本著色達磨図」など多くの文化財を残すとともにその庭園は国の名勝指定を受けています。

写真:向嶽寺

禅の修行道場として落ち着いたたたずまいをみせる境内にも秋の気配が近づいて、木々の葉も色すっかり色づいています。

写真:向嶽寺境内の紅葉

向嶽寺からしばらくの間塩ノ山沿いに歩きます。塩ノ山は市街地西側にある小さな山で標高は554メートル。塩山の地名の由来となった山といわれており、遊歩道が整備され、市内の眺望を楽しむことができます。

写真:塩ノ山沿いの道から見た景色

のどかな農村の風景や、写真のような遙かな山の姿を楽しみながら歩きましょう。

写真:恵林寺入口

農道を左に折れ信玄の道をしばらく歩きます。塩山高校入り口付近を右に入り、細い道を進みます。松里小学校付近、鳥居のあるところを左折、しばらく歩いて右折、向嶽寺から40分くらいでしょうか、恵林寺(えりんじ)入口に到着です。

武田信玄ゆかりの寺

写真:恵林寺の池

乾徳山恵林寺(けんとくさんえりんじ)は1330年に夢窓疎石が開いた寺で、徳川家康や武田信玄らの厚い保護を受けました。本堂、庫裏、開山堂、三重塔などからなる広大な境内に入るとすぐ左側に大きな池があります。とりあえずここで1枚写真を撮りました。

写真:恵林寺三門

丹塗りの門であることから通称「赤門」と呼ばれる恵林寺の四脚門は重要文化財に指定されています。また、写真の三門は、快川(かいせん)国師が織田軍の焼き討ちを受けた際「心頭滅却すれば、火自ずから涼し」という有名な言葉を残し寺と運命をともにした場所に建つているといわれています。

写真:本堂正面

次は本堂を見学します。拝観料を払い、スリッパに履き替えて本堂内部に入ります。中に入り左に回るとウグイス張りの廊下があります。ウグイス張りの廊下とは、敵が侵入してもすぐにわかるよう、板と板が摩擦で音が鳴るようにしたもので、その音があたかもウグイスの鳴き声のようであることから「ウグイス張り」とよばれています。

写真:武田信玄の墓所

回廊を回り、本堂の裏にある墓所を訪ねます。戦国時代の武将、武田信玄は徳川家康、織田信長の連合軍を敗った翌年病に倒れ、この寺に眠っています。また、そのすぐ隣には徳川綱吉の側近として幕府に重用された柳沢吉保夫妻の墓もあります。

写真:枯山水の庭園

本堂裏の庭園は京都の天竜寺、西芳寺と並び評される夢窓国師の代表作で、上段は枯山水、下段は心字池に築山を配しています。本堂の中庭のの紅葉も真っ赤に色づき逆光の中に鮮やかに浮かび上がっています。

写真:本堂裏の紅葉

境内全体がまさに紅葉真っ盛り。どちらを向いても木々の葉が見事に色づいています。

写真:境内の紅葉
拡大写真

ひととおり見学が終わったらお昼を兼ねて休憩です。今回は新しく買ったバーナーとコッヘルを持参。インスタントのリゾットやみそ汁を作りました。やはりおにぎりだけのお昼より汁物があるとだいぶ違いますね。昼食もハイキングの楽しみのひとつになりました。

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