塩山駅北口を出たらいつものとおり甘草屋敷を訪れます。江戸時代に薬用植物である甘草(かんぞう)を栽培して幕府に納めていたところ。敷地内のあちらこちらに不思議なモニュメントがあり、私たちの目を楽しませてくれます。
間もなく見えてくる向獄寺(こうがくじ)。禅の修行道場として知られています。この日は座禅の会があったため、中に入るのは遠慮しておきました。 しばらくの間交通量の多い「信玄の道」を歩き、塩山舗装資材置場手前を左折します。武士原公会堂を過ぎ、右折すると旧秩父往還です。
畑の間の静かな道をしばらく歩くと、左手に聖徳太子の伝説がある常泉寺に到着します。静かで落ち着いた雰囲気の境内で休憩させていただきました。
常泉寺を出てさらに足を進めます。道の両側にはブドウやカキなどの果樹畑が続きます。左手には紅葉の始まった山が見えています。しばらくして舗装路に入りそのまま歩いていきます。突き当りを右折すると、武田信玄の菩提寺として名高い恵林寺に続く道となります。
恵林寺の手前右手にある岩波農園に立ち寄りましょう。ちょうど農園ではころ柿つくりの真っ最中。カキの皮をむき、紐つなげて軒先につるします。太陽の光をいっぱいに浴びてカキはどんどんおいしくなります。
乾徳山恵林寺(けんとくさんえりんじ)は1330年に夢窓疎石が開いた寺で、徳川家康や武田信玄らの厚い保護を受けました。境内全体的に紅葉には今ひとつでしたが、塔を背景にドウダンツツジを撮影しました。
恵林寺を左手に抜けて信玄の道の先を北に向かって歩きます。国道140号線と交差する信号を右手に入りそのまま進むと正面に放光寺(ほうこうじ)があります。ここは、1184(元暦元年)創建の寺で、四季折々に美しい花の咲く寺として知られています。また、国の重要文化財に指定された愛染明王坐像をはじめとした文化財にも恵まれています。境内の一角でやっと紅葉らしい紅葉に出合うことができました。
放光寺を出るとすぐ水車小屋がありました。しばらく先を左折して道なりに進みます。
民家や果樹畑の間の道をのんびりと歩きます。リンゴやカリン、カキなどがあちらこちらに植えられています。