JR横須賀線衣笠駅を降り立ったのは午前11時。秋晴れの下、衣笠城跡を経由して三浦半島の最高峰、大楠山を目指します。駅の右手に進み商店街を経由してJRのガードをくぐります。衣笠病院横を通り住宅街を歩いていきます。
間もなく山道に入ります。しばらく上っていくと、衣笠山公園のわんぱくの森に入ります。緑豊かな衣笠山の斜面にいろいろな遊具があり、地元の子どもたちや家族連れでにぎわっています。
わんぱくの森の道をどんどんと上っていきます。途中から近道をして細い階段を上っていきます。上りきったところにある舗装されている散策路に出ると、左手にはハギの花の向こうに衣笠山の展望台が見えています。
ここは右手の尾根道に進みます。2、3分歩くとさらにもうひとつ展望所があります。眼下には衣笠のまちと横須賀の海が見えています。そのはるか向こうには札幌市があるようですが、残念ながら私の視力では見ることはできませんでした。
展望所からは下りの道となります。石畳の道を下っていくと途中道が二俣に分かれています。どっちに進んでいいのかわからなかったので、とりあえず右に進むと広場がありましたが、その先は行き止まりでした。仕方がないので分岐点まで戻り、もう一方の道を下ると、すぐに右手に先ほどの広場がありました。「なぜ案内板が設置していないのか」とブツブツ考えながら分岐点まで戻りましたが、結局戻る必要はなかったのですね。
しばらく下り道を進むと、分岐点に出ます。ここは案内にしたがって左に進みます。写真の奥にある白い看板には手書きで右方面が衣笠中学であることが、いかにも中学生らしい筆跡で書かれていて、なんとなくほほえましくなってしまいました。
間もなく三浦縦貫道路衣笠入口の信号が見えてきて、「直進バス停、右衣笠城址」の看板があります。しかし右手は鉄線の柵でがありましたが、その鉄線がわざわざはずされていたので、かまわず右に進んでしまいました。その先の舗装された道を渡ると、写真の衣笠城址方面への上り口があります。
ここからの上り道は少々傾斜が急です。ゆっくりと確実に上っていきましょう。尾根道に出ると時折景観が開けるところがあります。そのまま歩いていくと、やがて衣笠城跡に出ます。
衣笠城は平安時代後期から鎌倉時代前期にかけての山城で、鎌倉時代の幕開けを物語る貴重な史跡です。衣笠城跡はちょっとした広場になっていて、若い家族連れがベンチで食事をしていました。
私もここでおにぎりを食べ、広場を一周して出発です。急な階段を下りるとすぐに大善寺が現れます。この先の階段を下りていくと道が二俣に分かれるので、右に進みます。ここからしばらくはまた山道となります。時折何組かのハイカーともすれ違いました。後ろからは先ほどの家族連れが歩いてきます。左手には三浦半島の眺望がすばらしく、道の傍らにはヒガンバナが咲いていました。