小田急線秦野駅南口を出たら、正面の道をまっすぐ進みます。突き当りの案内板では右折でも左折でも震生湖に行けますが、今回は右折して住宅街を歩きます。
大岳院裏にある今泉湧水池に降りると、池にはカモが気持ちよさそうに泳いでいます。湧水池を出たら住宅街を歩きます。今泉神社に立ち寄ったらバス通りを歩いていき、間もなく右手に現れる南公民館の庭には「まいまい」の泉が湧いています。 しばらく歩くと南小学校に突き当たるのでいったん右折し、小学校沿いにまた左折します。学校の脇には「栗原精麦落花生」と書かれた古めかしい倉庫が。こんななんでもないことになんとなく旅情を感じてしまいます。
さて、このまま道なりに歩いていくと、関東三大稲荷社のひとつ、白笹稲荷神社の立派な鳥居が現れます。厳かな雰囲気の参道を歩き、境内に入ります。ていねいに掃除を施された境内は美しく、周辺に植えられた木にはその木にちなんだ万葉の歌が記載されています。
白笹稲荷を出て住宅街を歩くと「白笹うどん」の看板が目にとまりました。看板をたよりに歩いていくと古民家を移築したうどん店に到着。庭には「白笹の泉」が湧き出ています。残念ながらまだ営業時間前だったので、次の機会に食べてみたいと思います(電話0463-83-7253)。
看板を頼りに来た道を逆戻りし、さらに歩いていきます。県道62号線の横断歩道を渡り、そのまま進んでいきます。写真の案内板のころから緩やかな登り道となります。
やがて登り道から丘陵地の平坦な道に変わり、秦野のまちとともに丹沢の美しい稜線が見渡せます。ゴルフセンター入口の看板が見えたら左に入り急坂を下ると震生湖に出ます。
震生湖は関東大震災で谷が埋まり、水がたまってできた、日本で一番新しい自然湖。流入する川はなく谷に降る雨が水源となっています。寺田虎彦の句碑を見たら湖の周りをゆっくりと歩きます。対象はコイでしょうか、ヘラブナでしょうか、釣りをする人が結構たくさんいました。湖の脇にある福寿弁才天にお参りしたら坂道を登り尾根道を歩きます。
尾根道を歩くと秦野駅方面からのバス通りに合流します。震生湖バス停付近には峯坂(みねさか)の碑があります。