北鎌倉駅で電車を降りると円覚寺側に出ることが多いのですが、今日は南側に出ました。すぐ前の交通量の多いバス通りを左に進むと、道路沿いに写真の精進料理鉢の木を始めとしたいい雰囲気の店がたくさんあります。
縁切り寺、あるいは駆け込み寺ともいわれる東慶寺には寄らずに先に進みます。やがて右手に鎌倉五山の第四位、浄智寺が現れます。 「立派な僧になるため努力しなさい」との意味を表す「宝所在近」と書かれた外門をくぐり階段を上ります。「山居幽勝(さんきょゆうしょう)」の額のある鐘楼門の手前には、赤いハギの花が咲いていました。
拝観料を払って境内に入ると、三本の立派なビャクシンが迎えてくれます。本堂をお参りして奥に進むと、墓地の脇に石塔群や「やぐら」などを見ることができます。
やぐらの中にある布袋尊は、訪れる人にお腹をなでられるためにお腹だけが黒くなっています。茅葺の庫裏の前では白いシュウメイギクが見頃を迎えていました。
浄智寺のタチヒガンは樹高20メートル、樹齢約120年で、かながわの名木100選に選定されています。4月上旬には薄紅色の美しい花を咲かせます。 浄智寺の外に出たらバス通りに戻り、右に進みます。
横須賀線の踏切を渡りバス通り沿いを歩きます。建長寺の少し手前、上町バス停付近の右側にある長寿寺は非公開で入ることはできませんが、バス通り沿いの土手にハギの花が咲いています。右に曲がると亀ヶ谷切通しの急な坂道となります。
切通しを抜け住宅街を歩くと、源頼朝の娘、大姫を供養するために建てられたと伝えられる岩舟地蔵堂が見えてきます。ここを左に曲がると浄光明寺へと続く道ですが、ここは右に曲がって横須賀線のガードをくぐり、道なりに進みます。
突き当たりにある海蔵寺の正門付近のハギは、海蔵寺創建当時に植えられたものと伝えられていますが、ハギの花は見事に終わっていました。
境内にはホトトギス、キンモクセイなどいろいろな花が咲き、写真愛好家のグループが盛んにシャッター切っています。非公開ではありますが、本堂裏手にすてきな庭園があることをこの日初めて知りました。
来た道を戻って岩舟地蔵堂の前を通り、住宅街を抜けて浄光明寺に足を運びます。本堂に向かって右側から本堂の右隣にある不動堂周辺までハギがたくさん植えられています。特に不動堂はハギの中に埋もれているといった感じですが、残念ながら花を見ることはできませんでした。