JR鎌倉駅の西口を降りると、街灯にはもうすぐ来るクリスマスの装いのリボンが掛けられていました。市役所前の交差点を右折してそのまま道なりに進みます。
間もなく左手に寿福寺が見えてきます。ここは鎌倉五山の第三位の寺。北条政子と源実朝のものといわれる五輪塔や大佛次郎、高浜虚子らの墓もあります。
この付近から横須賀線の線路沿いを歩くことになります。鎌倉唯一の尼寺、英勝寺を左に見ながらそのまま進むとやがて道路は横須賀線を離れ左にそれていきます。そのままほぼまっすぐに歩いていくと、海蔵寺に到着します。
こじんまりとしていますがていねいに手入れされた庭はとても気持ちがいいもの。境内の紅葉を写真に収めました。時間があれば鎌倉十井のひとつ、底抜けの井や、境内左手奥のやぐらには十六ノ井を見学しましょう。
海蔵寺を出たらもとの道を戻り、化粧坂(けわいざか)方面に右折します。化粧坂は鎌倉の七つの切通しのうちのひとつ(かながわの古道50選)で、鎌倉時代の激戦地。曲がりくねった急坂を登る途中で青空がかすかにのぞいていましたが、紅葉にはまだ少し早いようです。
化粧坂を登りきると源氏山公園です。いったん右手に進み、その先を左折します。その先をさらに左手に下っていくと銭洗弁財天や佐助稲荷に続く道になりますが、右手に進みさらにすぐ右手の公園に入ります。ここは今まさに紅葉の真っ盛り。イチョウの黄色、カエデの赤に加え、サザンカの花もきれいに咲いていました。
あずまやでの小休止を終えたら右手の登り道から大仏ハイキングコースに進みます。はじめのうちは住宅などがありますが歩き進むうちに徐々に人家もなくなり、やがて大仏ハイキングコースに入ります。
大仏ハイキングコースは周りを木々に囲まれ、ところどころ視界が開ける程度。ただし傾斜のきつい上り下りはほとんどなく、家族連れでもお手軽に歩けます。
やがて山道から階段を下りるとトンネル脇の県道に出ます。ここを南に歩けば間もなく大仏様の鎮座する高徳院に到着です。 高徳院は正式には大異山高徳院清浄泉寺(だいいさんこうとくいんじょうせんじ)。鎌倉観光の目玉ともいえる人気の寺で、境内は観光客でごった返しています。