久しぶりに小田原駅から箱根登山鉄道に乗りました。登山電車が箱根湯本駅を過ぎ、急傾斜を上るにつれて、車窓から見る木々の葉も少しずつ赤く色づいてきます。
強羅駅を出たら数十メートル先の角を右に曲がり、急坂を上ります。舗装されていますが、なかなか急な坂道です。この坂は公園坂とよばれています。
間もなく突き当たりとなります。正面は強羅公園。温室そばの紅葉がきれいに色づいています。この突き当りを右折して、すぐに左折し、左手に強羅公園を見ながら再び急坂を上ります。
この坂道もなかなかの急坂ですが、左右の紅葉も見事でした。正面に見える山の名前は何でしょうか、そんなことを考えながら歩いていきます。
四つ角のすぐ先に、箱根美術館の入口があります。右側の駐車場入口の紅葉がすばらしく、しばらく鑑賞してから美術館に入りました。苔の緑と紅葉の赤の対比が非常に美しい苔庭には、大勢の観光客が集まっています。本館前から後ろを振り返ると、茶室山月庵越しに箱根の山が見えていました。
ケーブルカー沿いの坂道を上っていきます。途中、ケーブルカーの中強羅駅に立ち寄って、ケーブルカーの線路脇の紅葉を写真に収めました。
この先上り坂は左にカーブして、ケーブルカーを少し離れます。早雲館付近では、箱根外輪山を熱心にスケッチしている人たちがいました。突き当たってバス通りに出たら右に進みます。
ケーブルカーのガードをくぐり、道なりに進みます。道路が大きく左に曲がると、今度はロープウェイが見えてきます。その先にはケーブルカーの早雲山駅があります。右手には、神山や駒ケ岳方面へのハイキングコースの入口があります(早雲山・神山・駒ケ岳>>)。
早雲山駅前をさらにそのまま直進します。道なりに進んでいくとだんだんと道路が狭くなり、箱根大雄山別院に到着します。ここは南足柄市にある大雄山最乗寺の箱根別院。鐘つき堂も秋らしいいい雰囲気です。かたわらの岩には苔がびっしりと生えていました。温泉での入浴もできますが、営業については事前に確認が必要です。
大雄山箱根別院を見学したら、来た道をそのまま戻ります。ケーブルカーのガード少し手前にすばらしい紅葉を見つけましたので、写真に収めました。
先ほど上ってきた坂道との交差点はそのまままっすぐ進んでいきます。ところどころすてきな紅葉に会うことができました。
小涌園箱根ユネッサンを通過し、国道1号線に出たら右折します。数十メートル歩くと左手に蓬莱園の入口があります。
ここ蓬莱園は、大正の初めに三河屋旅館が開いた純和風の庭園。2万坪もある庭園は誰でも自由に散策できます。
ここは日本有数のツツジの名所であり、貴重な品種もあります。蓬莱園に入るとしばらくは大人の背丈ほどもあるようなツツジの間の散策路を下っていきます。
間もなく広場に出ます。ハイカーのグループが腰を下ろして昼食を楽しんでいました。広場左手の紅葉も見事です。
広場から「トイレ」と書かれた案内板にしたがって斜面を下ります。広場下の平坦な部分も紅葉で覆われていました。
蓬莱園下のトイレから10分ほど歩くと、千条の滝(ちすじのたき)に到着します。この滝は、苔むした岩肌を水が流れ落ちるさまがいくすじもの糸のように見えることから、いつの間にか千条(ちすじ)の滝と呼ばれるようになったとのことです。千条の滝を見学したら、今度は箱根登山鉄道小涌谷駅方面に歩きます。