JR逗子駅を降りたら逗子銀座商店街を歩き、信号のある交差点を右折して池田通りを歩きます。しばらくしたら左に曲がり、静かな住宅街を歩きます。
橋を渡りしばらく歩くと左に逗子開成学園が現れます。校門を入ったすぐ右側には、折れたオールをかたどったボート遭難事故の碑(真白き富士の嶺の歌碑)があります。
校門前を進み道路に突き当たったすぐ左には、かながわの橋100選にも選ばれている東郷橋があります。この付近に東郷平八郎の旧宅があったことからこの名があります。
東郷橋から少し歩くと逗子海水浴場に出ます。快晴の空の下ボードセイリングの若者や、ヨットの練習をする生徒で海の上もにぎわっています。はるか右に見える青い建物を目指してしばらく砂の上を歩きます。
青い建物付近で国道をくぐり、しばらく歩いたらまた国道をくぐって海に出ます。沖合いには不如帰の碑(ほととぎすのひ)が波に打たれていました。 不如帰は、逗子ゆかりの作家、徳富蘆花の作品。碑石の中には蘆花愛用の筆と硯が収められています。
もう一度国道をくぐり、浪子不動園地でひとやすみ。海と反対側の崖には、浪子不動で親しまれている高養寺があります。浪子とは、小説不如帰(ほととぎす)に登場するヒロインの名であり、浪子不動の秋月は、逗子八景のひとつ。園地にある「さくら貝の歌」の歌碑もお見逃しなく。 浪子不動から階段を登り、山道に入ります。特に急な登りではありませんが、前日の雨のせいでかなり滑りやすくなっていました。慎重に進んでも時折つるつるすべる始末。やっとの思いで披露山公園(ひろうやまこうえん)に到着です。
公園からは江ノ島を背景に富士山がくっきりと見えるはずでしたが、ちょうどいい具合に雲が富士山を隠してくれました。東に目をやると、葉山マリーナを背に逗子の海が輝いています。
披露山公園脇の道を少し下り、披露山庭園住宅を歩きます。有名ミュージシャンや俳優などの超大金持ちが住むこのまち。まるで美術館のような邸宅やテレビドラマで使われるかのような建物が並んでいて、別世界を歩いているような気持ちになります。
披露山庭園住宅の一角から大崎公園に入ります。ここからは逗子マリーナの全容が一望できます。ウサギの形をした泉鏡花の碑も見ておきましょう。
住宅街から細い階段を下り、小坪の漁港に着きます。店にはその日獲れたばかりの新鮮な魚介類がたくさん並んでいました。