ＪR横須賀線衣笠駅を降り、正面の道を右に進みます。衣笠十字路を右に曲がったら三崎街道を歩き、大正堂家具店を過ぎると右手に衣笠山公園入口の案内板があります。

ここを右折し、住宅街を抜けサクラ並木の道を登っていきます。衣笠神社を通り過ぎ、さらに歩いていくと、やがて衣笠山公園に到着します。

衣笠山は（財）日本さくらの会が選定する「日本さくら名所100選」のひとつ。衣笠山全体に約2000本のサクラが咲き、さくら祭りも開催されています。しかし、この日はまだ3分咲きといったところ。あと1週間後には満開のサクラが楽しめたことでしょう。

展望台から横須賀の海を見たら、わんぱくの森の中を下って衣笠駅に向かいます。アスレチックコースなどの施設があるわんぱくの森は衣笠っ子に人気の遊び場。やがて住宅街や衣笠病院そして駅前商店街を経由して衣笠駅に出ます。

JR衣笠駅は一見どこにでもありそうな典型的な駅舎ですが、どことなく近代建築としての存在感があります。

衣笠駅から横須賀市しょうぶ園までは歩いて20から30分ですが、今年の3月から運行が始まったバスで行くことにしました。当然一般の路線バスが来るものと思っていたところ、登場したのは車体にハナショウブの絵が描かれたかわいいバス。地元の人たちの足としても活躍しています。

横須賀市しょうぶ園は、412種14万株あまりのハナショウブが咲き競う全国有数の規模を誇るしょうぶ園。園内にはしょうぶ苑のほか、しゃくなげ苑、ふじ棚、すいれん池、バラ苑などもあります。

しょうぶ園を出たら衣笠駅とは反対の方向に歩きます。少しずつ傾斜がきつくなりやがて大楠山（おおぐすやま）方面に続く道と合流したら右折します。今度は逆に下りになり、幼稚園と教会の間は左に進みます（案内板がほしいところ）。県道に出たら右折し、その先を横須賀インター方面に左折します。池上トンネルを抜け、横須賀インター付近で左の細い道に入っていくと、左に塚山公園に続く石畳の道が見えてきます。

この道を登りきると、塚山公園に到着です。標高133メートルの小高い丘に徳川家康の外交顧問として活躍したイギリス人、ウイリアム・アダムス（三浦按針（あんじん））夫妻の墓があり、展望台からは横須賀港から横浜、そして房総半島までが見渡せます。

残念ながらこちらのサクラもまだ3分咲きといったところ。それでも家族連れや若者たちがそれぞれにお花見を楽しんでいました。