小田急線柿生駅を降りたらまずは浄慶寺を目指しましょう。駅前を右折して商店街を通りぬけ、住宅街を歩きます。駅から10分ほどで麻生山浄慶寺に到着します。

このお寺は川崎市内随一のアジサイの名所として知られていますが、ヒガンバナの美しさも見事なものがあります。境内はもとより裏山一面にヒガンバナが咲き乱れ、さながらヒガンバナの回廊を巡るかのようです。

浄慶寺の参道を歩いて左折し元の道に戻ったら、そのまま道なりに歩きます。交通量の多いバス通りに出たら道路を横断して左に進みます。新三輪橋信号付近で右に入り、麻生川沿いを歩きます。

しばらく川沿いを歩き、水車橋を渡ると横浜市に入ります。右前方には東京田中短期大学の入口が見えています（これは東京都町田市）。橋を渡った正面の農家の庭先には「寺家ふるさと村」と刻まれた石碑がありました。ここからふるさと村散策の始まりです。

右手に緑ゴルフコースを見ながら道なりに歩きます。少し坂を下るとふるさと村入口信号があるのでここを右折して進みます。

間もなく現れる田んぼでは一部稲刈りが始まり、刈られた稲が干されています。田んぼは森と道路に挟まれた谷戸の奥へと続いています。

そのまま歩いていくと、突き当たりに農業用ため池の居谷戸池があります。 「おねがい」と書かれた看板には思わずほほえましくなってしまうような注意書きが書かれています。

居谷戸池を見学したら来た道を戻って右折し、田んぼの間の道を進みます。製材所を過ぎて右手に幼稚園を見ながら進み、その先を右に入ると、陶芸教室などが行われている陶芸舎がありました。

陶芸舎の先の道端には益田芳徳氏作の オブジェ「門」が黒い光を放っています。その先の茶室を過ぎ階段を下りると、喫茶・食事処青山亭、そしてその前には伝統工芸品や陶器などの展示室がある郷土文化館（白心庵）があります。

郷土文化館から階段を下り舗装路に出たら右に進むと水車小屋が見えました。その裏側にはやはり農業用ため池である新池があります。

水車小屋付近であぜ道に下り、田んぼを横断します。右手の谷戸の奥に向かってずっと田んぼが広がっています。散策路沿いには数体のかかしたちが、道行く人たちに愛嬌を振りまいています。その先を左折して、寺家ふるさとの森に入ります。