横浜駅から京浜急行普通電車に乗りすぐ隣の戸部駅。ここから住宅街を歩き、紅梅通りからみなとみらい方向に進みます。このあたりはビルの間からどこからでも横浜ランドマークタワーをはじめとしたみなとみらい地区のビル群が見えます。
戸部小学校方面に向かい歩いていくと住宅街の中に御所山公園(ごしょやまこうえん)があります。小さな公園ですが、藤棚やサクラもあり、ここからはみなとみらいのビル群が間近に見渡せます。
御所山公園を出てすぐ、掃部山公園(かもんやまこうえん)に入ります。掃部山は明治に入ってからしばらくは、「鉄道山」と呼ばれていましたが、旧彦根藩士の有志が、元藩主の井伊直弼の記念碑建設を計画してこの山を井伊家の所有にしてから、井伊掃部守直弼(いいかもんのかみなおすけ)にちなみ掃部山と呼ばれるようになりました。
掃部山公園を出てすぐ、かながわの建築物100選にも選ばれている横浜能楽堂があります。舞台が行われていなければ2階席から自由に見学できます。 また、付近には県立音楽堂や元の神奈川奉行所跡に建つ県立青少年センターなどの文化施設が建ち並んでいます。
青少年センターと紅葉坂を挟んで向かいにあるホテル開洋亭脇の階段を上ると、関東のお伊勢さんで親しまれている伊勢山皇大神宮があります。伊勢山皇大神宮は、1870年(明治3年)5月に、三重県伊勢の皇大神宮を神奈川県内に奉祠するため神奈川県が中心となり創建された、神奈川県内屈指の伝統を誇る神社です。境内から見るサクラも美しく咲いていました。
伊勢山皇大神宮から紅葉坂に戻り坂を登り切ったところにある六差路を横断、正面斜め左の路地に入り坂を登ります。団地や公務員住宅などのある路地を進んでいくと老松中学にぶつかります。左に曲がって少し坂を下ると野毛山公園の入口。また右に曲がると野毛坂で、ここには横浜市中央図書館があります。野毛坂を野毛山公園沿いに登っていきます。
野毛山公園は、かつて豪商原善三郎、茂木惣兵衛らの屋敷跡地だったところを関東大震災後整備し公園としたものです。 野毛坂を登り切ったところの信号前には野毛山動物園の入口があります。ゾウ、キリン、ペンギンなどのほか、人気もののレッサーパンダにも会えます。 園内には約380本のサクラがあり、多くの花見客に利用されています。
野毛山公園の一角には、日本で始めて近代水道をひいたイギリス人技師、ヘンリースペンサーパーマーの銅像があります。近代水道は明治20年(1887年)に彼の指導によりここ横浜の地に誕生し、その偉業をたたえるために銅像が建てられました。
もともと高台にある公園ですが、展望台からはみなとみらいの高層ビルや、遠く横浜ベイブリッジも見渡すことができます。
野毛山公園から路地を下っていくと坂の途中に横浜迎賓館があります。この先の坂を下り、狭い階段を下っていけば、京浜急行日ノ出町駅に出ます。
訪問日 2003年4月上旬