大阪・阿部野橋駅から近鉄線に乗りおよそ20分。藤井寺駅で下車します。写真の藤井寺センターを通り抜けると、葛井寺(ふじいでら)に到着します。
葛井寺のご本尊は「乾漆千手観音坐像」毎月18日にしか公開されない秘仏です。時節柄藤祭りも開催され、境内には出店などがありにぎわいを見せています。
葛井寺をお参りした後は南に向かってほぼ一本道を歩きます。しばらく歩くと左手に池とこんもりとした小山が見えてきます。これは岡ミサンザイ古墳(仲哀天皇陵)です。しばらくは古墳沿いに歩きます。
この付近には岡ミサンザイ古墳(仲哀天皇陵)のほかにも、誉田御廟山古墳(伝応神陵)などの古墳があり、古市古墳群とよばれています。百舌鳥古墳群とともに世界遺産の国内暫定リストに登録されています。
大阪府道31号堺羽曳野線との交差点付近にある野中寺(やちゅうじ)は、聖徳太子ゆかりのお寺。高さわずか50センチの弥勒菩薩像とは、お座敷に上がり手が届くくらいの距離で対面することができます。庭園にあるサザンカはこのお寺の名物。重要文化財の地蔵菩薩も見逃せません。
府道31号堺羽曳野線は別名竹内街道(たけのうちかいどう)ともよばれ、日本書紀にも登場する7世紀に整備された日本最古の官道です。
府道31号堺羽曳野線を東に進み、野中東交差点で右折、その先の羽曳野警察前を左折して細い道を歩くと、やがて誉田八幡宮に到着です。
お参りをするにはまずは手を清めなければいけません。手水舎のひしゃくの柄に目をやると、「奉 吹石一恵」と書いてあり驚きました。
誉田八幡宮は応神天皇を祭神とし、応神天皇陵の南側に位置するこの地に鎮座しています。