今日は雨降りということで、上野公園にやってきました。JR上野駅の公園口を出たら目の前の横断歩道を渡り、東京文化会館前から上野公園に入ります。
少し歩くと右手に国立西洋美術館があるので、この先の角を右に曲がって進みます。
次に現れるのは国立科学博物館。折りしも「ナスカ展」が開催されていたため、短いながらも行列ができていました。現在建物は改築中で、正面からは入れません。建物に向かって左手にあるシロナガスクジラの模型が印象的です。
道路を横断して正面にある東京国立博物館に入りましょう。ここには東洋館、本館、平成館、表慶館、法隆寺宝物館の5つの建物があります。今日は雨降りであまり歩けないので東京国立博物館をじっくり見学することとします。
まず始めは右手の東洋館から入ります。内部には東洋各国の貴重な展示物があります。本館はわが国日本の貴重な文化財がジャンル別に展示されています。平成館は主に古代の埴輪などの展示があります。かつて中学や高校の教科書などで見た文化財や美術品の本物が目の前にあるというのは、結構感動的なものです。
最後に法隆寺宝物館に入りましょう。近代的な外観に比べ、館内は薄暗く幻想的な雰囲気に満ちています。さすがに法隆寺だけあってここに展示されているほとんどのものが重要文化財となっています。
国立博物館に3時間近くいたため腰は痛くなるし、お腹はぺこぺこ。とにかく食事をしようと、上野精養軒へ急ぎました。国立博物館を出て噴水横を歩き、動物園の入口前を通り過ぎて先に進みます。上野公園内は上野の森というだけあって木々の緑に覆われています。五条天神社と花園稲荷前を右に鋭角に曲がると写真の上野精養軒の案内板があります。その先の左手にある上野精養軒に入り、名物のハヤシライスをいただきました。
上野精養軒のすぐ前の森の中に写真の仏塔があります。これは「パゴダ」とよばれるもので、かつてここには上野大仏がありました。大仏は度重なる地震になどにより倒壊し、今ではパゴダのすぐ近くに頭部だけが残されています。
精養軒から国立博物館方面(北)へしばらく歩き、左に進みます。上野東照宮の参道には数多くの燈籠が並んでいます。 上野東照宮は徳川家康をお祭りする神社で、本堂や拝殿、唐門などその多くが重要文化財に指定されています。境内には永遠の平和を願い、「広島・長崎の火」が燃え続けています。
上野東照宮を出たら小さな遊園地の前を通り、写真のお店でかわいい「パンダ焼き」を買いましょう。上野動物園の入口はすぐ横にあるので入園券を買って中に入ります。
上野動物公園の人気者といえば当然ジャイアントパンダがその筆頭に挙げられるでしょう。でも私はパンダ舎の近くにいるシロフクロウに心を奪われてしまいました。
上野動物園は、江戸時代は藤堂家の屋敷であり徳川家の菩提寺だった寛永寺の敷地でもあったため、現在も藤堂家や江戸幕府に関する建築物などが残されています。写真の閑々亭もそのひとつ。この建物は藤堂高虎が将軍をもてなすために建てたもので、徳川家光により閑々亭と名付けられたとのことです。
寛永寺五重塔も動物園内に入らないと近づくことができません。重要文化財の塔の周りに白鳥やカモなどの鳥たちがいるのもなんともいえない面白さがあります。