京浜急行立会川駅を降りて海側の路地を進むと、突き当たりの道が旧東海道です。いったん右折するとすぐに浜川橋。江戸時代この先の鈴ヶ森刑場に送られる罪人の家族がこの橋に見送りにきて涙を流したことから涙橋とも呼ばれています。
涙橋を見学したら道路を逆戻りして旧東海道を品川方面に向かって歩きます。しばらく歩いていくと左手に創業130年を超えるそばの老舗、吉田屋があります。
吉田屋の少し先を右折して勝島運河沿いを歩きます。土手には住民の手で育てられたコスモスが植えられ開花を待っています。右手に船着き場が見えてきたら左折して旧東海道に戻ります。
旧東海道に入りちょうど鮫州駅付近、左手に鮫州八幡神社があります。創建年代は定かではありませんが、もと漁師町の鎮守らしく漁業関係者が寄進した狛犬や灯篭があります。
八幡神社を過ぎて鮫州商店街を北へ向かって歩きます。信号のある交差点を渡ると、今度は青物横丁方面となります。
青物横丁駅付近にある海雲寺は品川の荒神さんと呼ばれ、古くから親しまれています。
青物横丁付近は江戸時代から大きな八百屋が軒を並べる青物市場としてにぎわっていたとか。この付近にある品川寺(ほんせんじ)に立ち寄ると、左手にある大きなお地蔵さんに目を引かれます。
しばらく進むと左手には大正4年に建てられたという松岡畳店があります。建物右脇の木製の長いすは、お休み処として誰でも自由に休憩できます。
松岡畳店のすぐ近くにある妙国寺は、朱塗りの門が見事です。
ところで、この旧東海道沿いには、東海道の名残を紹介する看板や、東海道の各宿場町から送られたマツが所々に植えられています。新馬場駅の近くには街道松の広場があります。
目黒川にぶつかったら左手に見える朱塗りの鎮守橋を渡りましょう。渡った先にある荏原神社にはユーモラスな恵比寿様の像があります。
荏原神社の少し先、山手通りを右手に進んだところにある聖蹟公園は、かつての本陣跡。今ではごく普通の公園になっています。
山手通りを横断したら左折して北馬場通りを歩きます。しばらく進むと右手にはこの商店街一番の老舗御菓子司木村屋があります。この先の第一京浜の向こう側には品川神社と品川富士が見えます。
新宿お休み処でお茶を飲みながらひと休み。この旧東海道沿いに数カ所あるお休み処は、品川宿周辺の商店街が中心となり町の活性化のために作られたものです。ここにある町歩きマップはこの付近の名所旧跡などが詳しく書かれていて重宝します。
新宿お休み処から海の方向に進み八つ山通りを渡った先にある利田神社に立ち寄り、鯨塚を見学して再び旧東海道に戻ります。さて、旧東海道を歩く旅も終わりに近づいてきました。旧東海道に戻り北品川商店街を歩くとまもなく北品川駅に到着です。ここから先は品川駅に出てもよし、余力があれば天王洲アイル方面に足を伸ばしてもよいでしょう。