小田急線渋沢駅から神奈中バスに乗り、終点の大倉バス停で降りました。ここは丹沢登山の拠点となっているところで、到着するころには少々汗ばむような陽気。大倉屋の脇の道を入り鍋割山方面に進みます。
しばらくは畑の間の舗装路を歩きます。ちょうどアネモネが花開く季節。丹沢の山を背景に美しく咲いています。「表丹沢県民の森」と書かれた案内板のところを左に入ります。
少し緩やかな上りとなり、スギの植林帯に入ります。道が大きく左にカーブするとその先で林道に突き当たるので、ここで右折します。
林道に入るとすぐに「丹沢大山国定公園」と書かれた碑があります。ここから西山林道を歩きます。
ひたすら林道を歩きます。ごく緩やかな上り道ですが、距離が長いので意外に疲れます。時折見える山々は美しい新緑に彩られていました。
かなり歩いたところで、遊歩道の入口のある一ノ沢の谷を渡ります。ここから少し歩けば東丹沢県民の森の入口があります。その先林道のゲートでコンクリートに腰を下ろし、小休止としました。
林道ゲートから斜め上に上る道に入ると、すぐに尾関廣氏の胸像碑のある広場があります。ベンチもいくつかあり「これを知っていればここで休んでいたのに」と思いながら先に進むと、左前方に新緑の中に旧登山訓練所の建物が見えています。
間もなく勘七ノ沢が見えてきます。この付近は二俣とよばれ、塔ノ岳方面への分岐もあります。梯子を寝かせたような橋を渡り先に進みます。
鎖の架かった簡単なゲートを越えると緩やかな上りとなります。道が右にカーブするとその先に分岐があります。直進は林道経由で鍋割山、右上は小丸コース経由で鍋割山に続きます。今日はここを右に入ります(通称、訓練所尾根)。
15分ほどきつい上り道が続きますが、これを過ぎると写真のような緩やかな上りとなります。ほっとしながらしばらく歩きますが、徐々に上りがきつくなります。
歩くにつれて本格的な上り道となります。ゆっくりと登りましたがかなりきつく感じ、途中小さなベンチで休みました。時折赤い花を開いたトウゴクミツバツツジの姿が見えます。登り進むにつれてだんだんとアセビが増えてきます。
むき出しの根やヒノキの植林帯を越え、途中1、2回休みながらやっとの思いで二俣分岐に到着です。これまであまりハイカーに出会わなかったのですが、ここは鍋割山、塔ノ岳の両方面から大勢のハイカーが行きかっています。ここを左折して鍋割山を目指しますが、(写真は左折してから振り返って撮影)周りはガスで覆われて視界が利きません。
ここから尾根道を歩き、小丸とよばれるピークを越えてブナ林の道を進みます。もっと天気がよければブナの林も美しく見えるのかと思いつつ足を進めます。霧の水滴が木の枝につき、雨のように落ちてきます。