小田急線本厚木駅からバスに揺られることおよそ20分、飯山観音前バス停に到着です。「飯山白山(はくさん)森林公園へようこそ」と書かれたゲートを見ると、なんとなく歓迎されているような気分になるから不思議なものです。
しばらく川沿いの参道を歩きます。サクラはもうほとんど散ってしまいました。写真の門をくぐって階段を上ります。
階段を上って平坦な道を歩き、右に進むと桜の広場に到着です。毎年4月上旬のサクラの咲くころにはあつぎ飯山桜祭りも開催されます。
さらに階段を上ると、かながわの名木100選にも選ばれているイヌマキがあります。そこからさらに上ったところに観音堂があります。 飯山観音は、正しくは長谷寺で、真言宗の古寺。かながわの建築物100選に選ばれている観音堂は江戸時代の建立です。
観音堂裏側左手から、 タヌキの案内にしたがって男坂を登ります。階段と山道を一気に登れば、白山(はくさん)山頂に到着します。頂上にはベンチがあり、その隣のスダジイの古木もなかなか見ごたえがあります。
少し左手に進むと展望台があります(女坂を登るとこの付近に出ます)。展望台からは眼下に厚木のまちを見下ろすことができます。
白山山頂から案内板にしたがって順礼峠方面に歩きます。 最初は下りですがその後は尾根道。多少の起伏はありますが快適に歩けます。サクラの近くでは花びらがちらほら舞っていて、山道に舞い降ります。その花びらを踏みしめて歩いていきます。
しばらく歩くと、むじな坂峠に到着です。ベンチで休んで水分を補給しました。5分ほど休んでまた歩き始めます。 次の休憩は物見峠。その名の通り眺望が開けています。白山山頂からの眺望とは違い、木々や森が眼下に広がります。吹く風も気持ちよく鳥のさえずりも聞こえ、まさにハイキング日和です。
さて、さらに尾根道を歩いていきます。眺望は開けませんが、右手のゴルフ場からは時折歓声が、左には学校があるのでしょうか、ブラスバンドの練習する音が聞こえます。
間もなく順礼峠に到着です。その昔、悪者に斬殺された順礼の親子の死を悼み、地蔵が建立されたという伝承が残っています(かながわの古道50選)。木々の緑に、地蔵の赤い布が非常に印象的です。