伊勢原駅北口から神奈中バスで約25分、終点の日向薬師前で下車します。バス終点付近の田んぼには、いたるところにヒガンバナが咲き乱れ、アマチュア写真家や観光客の目を楽しませてくれます(かながわの花の名所100選)。
日向薬師の参道に入ると、最初は階段、仁王門をくぐると坂道となり、日向薬師に到着します。
日向薬師はかつて日向山霊山寺とよばれ、6世紀に僧行基により開設されたといわれる古刹です。茅葺の本堂や本尊薬師如来三尊像は国の重要文化財に指定されているほか、境内の「幡かけの杉」はかながわの名木100選に指定されています(本堂はかながわの建築物100選)。
日向薬師宝物館裏手の車道を左に下り突き当りを右に曲がって車道を上ります。いったん左にカーブする付近からは伊勢原のまちがよく見渡せます。すぐに道は右にカーブし、道なりに田んぼのかかしを見ながらを上ります。 間もなく左手には浄発願寺の塔が見えてきます。この寺はかつて罪人たちの駆け込み寺といわれたところ。殺人や放火などの重罪でなければ、ここに逃げ込めば助けられたといいます。ここから先は左右にキャンプ場などを見ながら歩いていきます。
石雲寺を過ぎると少しずつ上りがきつくなってきます。それでも車道なので歩きやすく、ときおり車やオートバイが走っていきます。しばらく歩くと右手に日帰り温泉施設や浄発願寺奥の院の入口などがあります。
やがて左手に九十九曲ハイキングコース(くじゅうくまがり)入口が見えてきます。ヒガンバナの撮影に思いのほか時間がかかったため、ハイキングコース入口横の小さな祠の前で昼食としました。このハイキングコースはその名のとおりつづら折りの連続。小学生のころ友達とこの道を歩き「本当に99あるのか数えてみよう」ということで、声を出して数えながら歩いたことを思い出しました。もうあれから幾数十年の歳月が流れているんですね・・。
さて、ハイキングコースに入り15分ほど歩くといったん林道と交差します。すぐ目の前の階段を上り再び山道です。人気のコースとあってかなりたくさんのハイカーとすれ違いました。
林道から30分ほど歩いてお地蔵さんを過ぎると平坦な直線の道となります。この道も少しずつ上りとなり15分ほど進むと見晴台に到着します。