箱根登山鉄道塔ノ沢駅は、山あいにあるひっそりとした無人駅。降りる人はほとんどいません。ここから箱根湯本側の階段を上り、ハイキングコースに入ります。つづら折りの上り道で後ろを振り返ると、 陽光の中に塔ノ沢駅が見えていました。
コースは一本道なので迷うことはありません。阿弥陀寺に続く山門をくぐって暫く上っていくと、正面に6体のお地蔵さんがありました。左に進めば昔ながらの階段となりますが、なんとなく楽そうに思えたのでお地蔵さんの向こう側にある車道を歩きました。
やがて静かなたたずまいの阿弥陀寺に到着です。アジサイの寺として知られていますが、この時期は訪れる人もあまりいないようです。お参りをすると本堂からは琵琶の音が聞こえていました。
本堂脇の「←塔ノ峰・岩屋」の案内に従い山道に入ります。暫くの間は急な上りが続きます。コースがはっきりしない部分もありますが、道案内の七福神のおかげで安心して歩くことができます。
やがて「塔ノ峰40分」の案内がありました。左奥には阿弥陀寺の僧が修行した岩屋があるようですが、立ち寄らずに右に進みます。ここから本格的な山道です。
山道といっても急な上りはありません。山の中腹にそって少しずつ上っていくという感じです。一部大きな岩が道をふさいでいるとこは乗り越えて進んでいきます。「塔ノ峰15分」の案内板付近から急な上りとなりますが、頂上まであと少しなのでがんばりましょう。
塔ノ峰頂上は木々に囲まれて景観は利きません。左に進めば明星ヶ岳、右手は小田原市の水之尾方面です。左手のベンチでは、塔ノ峰駅で一緒に降りた親子連れが休んでいました。時刻はちょうどお昼の12時。右手の平坦なところに腰を下ろし、昼食としました。