JR小田原駅の改札を出ると、頭上の巨大な小田原提灯が私たちを迎えてくれます。改札を出たら斜め前方にある観光案内所に寄り、小田原市内の観光情報を入手しましょう。地図やパンフレットをもらったら、北口に進みます。
北口ロータリーには、馬にまたがった北条早雲像がそびえたっています。正面の信号は直進し、少し歩いたらすぐに左折します。この付近にはいい感じの飲食店などが並んでいます。競技場入口信号のある交差点はそのまま直進します。
その先の住宅街を歩くと、右側に小さな道祖神がありました。この道は古くからある道のようで、緩やかな坂道が続きます。左右には寺院もたくさんあり、美しい竹林のあるお寺もありました。
しばらく歩くと写真のような看板があります。ここは案内にしたがって左に進みます。その先、道は右にカーブし、土手の斜面にはアジサイが植えられています。
間もなく正面に城山陸上競技場が見えてきます。正門前を大きく左に進みその先の右側の坂を上っていきます。
この付近には小田原ゆかりの文人、牧野信一文学碑や井上康文詩碑などの石碑があります。
城山公園の毒榎平付近を歩きます。左手の広場に入ると、戦没者の慰霊塔がありました。木々に囲まれた静かな道を少しずつ上っていきます。
間もなく左手に小峯の大堀切が見えてきました。これは小田原城の空掘と土塁の跡で、小田原城の残存遺構の中で最大のものです。 この先突き当りを左折して坂道を下ります。小田原七福神のひとつ、蓮船寺(れんせんじ)前には、なぜかニワトリが歩いていました。
間もなく舗装路との交差点に出ます。左手には相洋中学、相洋高校が見えています。正面には雄大な相模湾の姿が視界いっぱいに広がっています。この先の坂道途中で右手を見れば、小田原と箱根の山を見渡すこともできます。
次の目的地は、北原白秋ゆかりの寺、伝肇寺(でんじょうじ)。案内板があるのでそれにしたがって歩きます。白秋はこの寺に山荘を建て、みみずくの家と名づけて8年間住んでいました。
伝肇寺から道なりに坂を下っていくと、間もなく国道1号線、国道135号線、そして東海道線が交差する早川口交差点に出ます。ここは国道135号線を熱海方面に歩きます。しばらくすると歩道上に行列が見えてきました。これは小田原で人気のラーメン店、ラーメン専門味一の順番を待つ人たちです。私も30分以上待ってやっと入店し、醤油チャーシュー麺をいただきました。
ラーメンでお腹がいっぱいになったら、国道をもと来た方向に進みます。右手の路地に入ると、小田原城早川口遺構があります。この遺構は小田原城の南方の出入り口を守る構造で、1978年に国の史跡に指定され、現在は史跡公園として整備されています。
早川口遺構を見学したら、いったん国道に戻って早川口交差点を右折し、その先をさらに海の方に右折します。街かど博物館のひとつ、木象嵌ギャラリー(もくぞうがんギャラリー)を過ぎると、左手に西海子通り(さいかちどおりまたは西海子小路)があります。
西海子通りはその昔武家屋敷が集まっていたところで、今でも静かなたたずまいの邸宅が並んでいます。北原白秋などの文学者もこの付近に住んでいました。そのまま進んでいくと間もなく小田原文学館に到着します。
小田原文学館は、幕末の志士であり宮内大臣を務めた田中光顕の別邸として建てられた洋館を利用し、小田原ゆかりの文学者の資料を展示している施設です。
小田原文学館から白秋童謡館へと続くアプローチを歩きます。左手には「赤い鳥、小鳥、なぜなぜ赤い・・」の詩が書かれた白秋童謡碑があります。
白秋童謡館は、田中光顕別邸の日本家屋に、詩人北原白秋ゆかりの資料を展示したところ。建物、庭とも純和風の作りとなっています。