大磯駅で東海道線を降りると、空は晴れ渡り、サクラは満開。町制施行100周年を記念して建てられたモニュメント「大樹」が出迎えてくれます。駅前を左に進み、フランス料理レストラン「 ドゥゼアン」の左側の坂を下り、国道に出ます。

しばらく国道を歩き、三沢橋東側信号を左斜めに入ります。ここからしばらく旧東海道を歩きます。松並木や旧東海道に関する説明板、大磯八景の碑、一里塚跡などを見つつ、江戸時代の人たちは何を思いこの街道を歩いたのか、などと思いを巡らせながら歩いていきます。

また、この道はこの先東海道線と交差する部分に踏切がないため、車もほとんど通らず快適に歩くことができます。東海道線のガードをくぐると化粧坂（けわいざか）となり、あだ討ちで知られる曽我兄弟の兄、十郎の寵愛を受けた虎御前（とらごぜん）も利用したといわれる化粧井戸（けわいいど）があります（曽我兄弟の墓はこちら>>）

いったん国道と合流したあと国道沿いをしばらく歩いて左折すると高来神社（たかくじんじゃ）の入口となります。

神社の縁起はよくわかりませんが、境内にはサクラの花が美しく咲いていました。

高来神社のすぐ裏手には、かながわの景勝50選の碑と階段があり、ここを上るとすぐ男坂と女坂の分岐点となりますが、関東ふれあいの道となっている女坂を登ります。案内板を頼りにしばらく登り道を進みます。特別急なところがあるわけではなく、最後に苔むした石段を登ると、高麗山（こまやま）に到着です。頂上といっても周囲に木が生い茂り眺望はありません。ベンチがひとつと、この地と朝鮮との関係を記した案内板があります。

高麗山を出てハイキングコースを進みます。眺望は開けませんが、ところどころ、斜面の様子をうかがえるところもあります。途中、空掘り跡に架かる橋を二つ渡ると八俵山（はっぴょうやま）に到着です。高麗山（こまやま）は相模湾やこの地域一帯を見渡せることから軍事上も重要視され、室町時代以降たびたび城砦としての役割を果たしたようです。

八俵山（はっぴょうやま）を出ると道はほぼ平坦に近い尾根道になります。コースの右側にはところどころにベンチや広場があり、お弁当を広げる人や休憩する人などが大勢います。

やがて、浅間山（せんげんやま）に到着します。頂上は意外に広くベンチや広場のほか、富士信仰とのかかわりのある浅間（せんげん）神社や一等三角点などがあります。