JR川崎駅東口を出てさいか屋の角を右折し道なりに進みます。京浜急行線沿いに歩いて川崎警察署を過ぎ、正面に八丁畷駅(はっちょうなわてえき)が見えてくると、右側に芭蕉の句碑が見えてきます。芭蕉が郷里伊賀に旅立つとき、弟子たちとの別れをこの歌に託したとのことです。
芭蕉の句碑から旧東海道を逆戻りするように歩きます。途中左の路地に入り、教安寺前を通り、砂子(いさご)の交差点を右折します。 小土呂(ことろ)橋交差点手前の歩道にある小土呂橋の擬宝珠(ことろばしのぎぼし)は、以前ここにあった橋のなごり。交差点を渡り、再び旧東海道を歩きます。
駅前から続く大通りを渡ったら右折し川崎市役所前を歩いていきます。歩道橋の上からは美しい並木道が見渡せます。 川崎市体育館前にある石碑は、川崎出身の詩人、佐藤惣之助の詩が書かれたもの。市内数ヶ所に石碑があります。
富士見通りをまっすぐ進んできます。しばらく歩いて大師公園案内板に沿って左折すると、大師公園に到着です。公園内にある瀋秀園は、川崎市と中国瀋陽市の友好提携を記念して造られた公園で、中国式の山水庭園となっています。
大師公園を出ると、川崎大師はもうすぐそこ。いつもながら活気がある仲見世通りを歩くと間もなく大山門が現れ、その向こうには八角五重塔も見えてきます。
さて、今年は川崎大師平間寺(へいげんじ)で10年に1度だけ行われる大開帳奉修の年。ご本尊の弘法大師蔵が10年ぶりに開帳されます。境内はあらゆる災難に対しご利益があるといわれる「赤札」を求める人で長蛇の列ができていました。 川崎大師を出たら大師表参道を歩き京浜急行川崎大師駅に出ます。
京浜急行は、六郷橋から大師を結ぶ大師電気鉄道がその母体であり、日本で3番目に古い電気鉄道です。川崎大師駅横にある京浜急行発祥の碑にその歴史が刻まれています。
また駅前の医院隣にある若宮八幡宮と同じ境内にある金山神社(かなまらじんじゃ)は、非常にユニークな神社として知られています。時間があれば足を運んでください。