箱根湯本駅からバスに乗り、湯坂路入口バス停で降ります。バス停からほんの数分来た方向に戻れば湯坂路(ゆさかみち)の入口があります。道標があるので迷うことはありません。右手に入り湯坂路を歩きます。
最初はほぼ平坦な道で歩きやすく、美しい緑を見ながらのウォーキングとなります。この付近、昨年秋に来たときにはススキが生い茂っていたところ。季節ごとに変わる表情を楽しみながら歩くことができます。
しばらく平坦な道を歩きます。前方に見える山はどこの山でしょうか。
しばらくすると、道は緩やかな上り道となります。整備が行き届いた道は、草が刈り込まれたばかりのようで快適に歩けます。
緩やかな道を上っていくと、間もなく鷹巣山(たかのすやま、834メートル)に到着します。ここは、豊臣秀吉の小田原攻めに備え後北条氏が築いた城跡といわれ、ちょっとしたベンチもありひと休みとします。
快晴の今日、鷹巣山からの眺望はすばらしく、左手に駒ケ岳がぽっかりと見えています。
鷹巣山を出たらしばらく下りの道となります。一部急なところもありますが、注意して歩けば大丈夫。間もなく平坦な道となり、写真の林道と交差するところは左に進みます。
林道との交差点を過ぎると、だんだんと道は狭く、緩やかな上りとなります。道の両側にはアジサイが植えられいますが、開花しているのまだわずかでした。
やがて浅間山(せんげんやま)に到着します。眺望をさえぎるものはあまりなく相模湾や三浦半島、房総半島までが見渡せます。周りはアジサイで囲まれベンチもふたつあり、何組かのハイカーが昼食をとっていました。しかし、日差しが強く、紫外線が嫌いな私はもう少し先の木陰を探して歩き出しました。
さて、浅間山を出ると下りの道となります。しばらく歩いて木々のトンネルの下で食事としました。木陰は涼しく、食事をするのもなんとなく楽しいもの。食後しばらく休憩したら出発です。
道はほぼ一直線に近く緩やかな下りが多いですが、しばらく歩いていくと、眺望の開けたところに出ます。ここは蛇行した下りでそこからまた緩やかな下りとなります。
蛇行した下りを降りると、大平台への分岐点となります。ここはもちろん直進してどんどん歩いていきます。この先すぐには城山、そしてさらに下ったところには湯坂山があるとのことですが、特に案内板があるわけでもなく、歩いていてもそれらしいピークには気がつきませんでした。
途中、一部蛇行した下りがあります。この付近からは小田原方面の眺望が見えます。
ここからまた直線に近い下り道となります。カエデの木のトンネルは紅葉の時期が楽しみです。
しばらくすると石畳の道が現れます。この道はかながわの古道50選にも選ばれている古い道ですが、この石畳はその当時のものなのでしょうか。
やがて、湯坂城跡に到着です。木々に囲まれたところに湯坂城跡の案内板があります。案内板によれば、室町時代に大森氏によって築城され、豊臣秀吉の攻撃に備え、後北条氏が整備したとされています。
湯坂城跡を出ると階段のある急な下り道となります。木々に囲まれてうっそうとした雰囲気ですが、国道を走る車の音がなんとなく聞こえ、間もなく終点が近いことがわかります。
最後に狭くて急な階段を下りると国道1号線に出ます。湯坂路のハイキングコースはここで終点ですが、まだまだ歩き足りない(?)ので、ここからアジサイの名所でもある阿弥陀寺を目指すことにしました。