箱根湯本駅から箱根登山鉄道バスに乗り約45分、終点の「箱根町」で下車(930円)。ここはお正月の風物詩、箱根駅伝往路のゴール地点。バス停前の駐車場の一角に「箱根駅伝栄光の碑」があります。ここから箱根旧街道徒歩の旅に出発します。
国道から左に入りしばらく歩くと箱根関所跡があります。現在平成19年度完成に向けて再整備中です。この付近はおみやげ店なども多くいかにも観光地らしいところ。時間があれば資料館を見学するのもいいかもしれません。
しばらく国道を歩いてから右側(東側)に入ると、旧街道の杉並木があります。樹齢300年を超える大杉の間を歩くと、不思議と落ち着いた気持ちになります。時間のない方は恩賜公園前駐車場に駐車して、旧街道杉並木を少し歩くだけでも充分その雰囲気が味わえます。
国道に出てから成川美術館付近を右に曲がり、再び杉並木に。ここから本格的な旧街道徒歩の旅となります。
箱根に功績のあった外国人、ケンペルとバーニーを記念する碑。ほかにも「箱根馬子歌の碑」などのみどころがあります。
旧街道の石畳はこんな感じです。実際に歩いてみるととても歩きにくいことがよくわかります。江戸に対する攻撃に備えて街道の要害として造られたためなのだそうです。
旧街道の両側は木々に覆われまさに自然そのもの。新緑に囲まれ鳥の声や風のそよぐ音などにに耳を傾けながら歩くのは、何とも気持ちのいいものです。
白水坂(しろみずさか)です。その昔、小田原攻めの際豊臣秀吉の軍勢が、「城を見ずに」引き返したのが地名の由来とか。この付近には江戸時代の石畳が今なお残されています。
この先から旧街道はところどころで舗装された一般道と交差します。 お玉坂を下ると甘酒茶屋があります。甘酒やおもちを食べて休憩するのもいいですね。すぐ隣の旧街道資料館にはトイレもあります。
江戸時代の難所「猿滑坂」。実際にはもう少し上の一般道の上をまたぐ歩道橋のあたりにあったそうです。 このあたりから旧街道と一般道を交互に歩くことになるのですが、一般道から旧街道に入る入り口を見落とさないようにしましょう。