門をくぐると正面にフランス広場。その回りにはベルサイユ宮殿の小離宮を再現したパフューム工房、フラワーアンドガーデニングショップ、カフェなどが並びます。その奥にはレストラン・バガテルとワインカーブ。ここからローズガーデンへと向かいます。

ローズガーデンに入るとパリ・バガテル公園にあるものを再現した中心的建物であるオランジェリーがあります。その正面に広がるローズガーデンはパリ・バガテル公園のローズガーデンを忠実に再現したバラ園で、約1,100種6千本余りのバラが植樹されています。植え替えにもパリ・バガテル公園の許可がいると作業員の方が話していました。

バガテル公園でバラを十分に堪能したあとはウォーキングに出発です。バガテル公園の門を出たら右に進み舗装路を歩きます。幅の広い道ですが、滅多に車が来ないので比較的安心。ゆっくりと左にカーブした坂を下っていくと、左手に天下の名水春の里があります。塩化ビニルのパイプから名水とおぼしき水が流れています。

名水の前をしばらく進み、農家の無人販売所の前を右折して、上り坂を進んでいきます。林の中の道を進み、やがて人家が現れます。ゴミステーションを左に見ながら右に進むと少し下り坂となります（この先もところどころに地区ごとのユニークなゴミステーションが見られます）。

消火用のホースを収納した格納箱を見ながら左に進むとまたしばらくの間上りになります。林の中を歩いていくとすぐに最高地点を過ぎて下りとなります。この付近から河津川沿いのまちの展望が開けます。

やがて平坦な道となりしばらく歩きます。左手に変電所を見ながら進み、右手にある東大寺、善光庵を過ぎ、交通量の多い道路を渡るとすぐ右側には新町の大ソテツがあります。
樹齢千年以上といわれるこの大ソテツは、直径2.5メートルの主幹から数本に枝分かれし高さ約10メートル、国の天然記念物に指定されています。

踊り子温泉会館の横を通り抜け河津川に行き着いたら左に曲がり河津川沿いをしばらく歩きます。峰子橋を渡って少し戻ると涅槃堂の駐車場があります。向かい側の車道を渡るとすぐ涅槃堂に到着です。

涅槃堂（ねはんどう）は寛永年間に建てられたお堂で、釈迦入滅時の様子を表したといわれる涅槃像が祭られています。涅槃像は全国にも34体しか例がなく、静岡県内ではただ一つ。涅槃像群としては全国で6例、そのうち木造は4例しかないという希少な文化財です。中に入れない場合は呼び鈴のようなボタンを押すと内部の照明が点灯し、案内の音声が流れます。