熱海駅の改札を出たら左に進み、バスターミナル手前を左に曲がり「桃山方面入口」の表示のあるガードをくぐります。そのまま道なりに進んでいくと間もなくMOA美術館の前を通過します。MOA美術館は相模灘を見渡す高台に建つ美術館。国宝「紅白梅図屏風」をはじめとした数々の文化財や、豊臣秀吉ゆかりの「黄金の茶室」などの収蔵品があります。美術館前を通過し、舗装道路を東に進んでいくとやがて伊豆山神社に到着です。
ここ伊豆山神社は源氏の守り神であり、源頼朝と北条政子がデートしていたところといわれています。境内には2人がデートの時に座ったと伝えられる石のベンチがあります。
伊豆山神社裏山一帯は子恋の森公園と呼ばれ、散策路などが整備されています。伊豆山神社境内の石のベンチの前を通過し、境内左手奥に進むと子恋の森ハイキングコースの入口です。雑木林の中を緩やかな上りが続き、30分ほど歩くと舗装路に出ます。
本来であればこの舗装路をしばらく進んだ左手、本宮神社付近にハイキングコースの入口があるようですが、あいにく工事中のため入ることができません。そのまま舗装路を進み七尾団地前からバス通りを上っていきます。やがて回りには企業の保養所などが増えてきます。日本経済新聞社の保養所前付近になると眺望も開けてきます。
さらにバス通りを上へと目指していきます。左「岩戸山ハイキングコース」右「湯河原・泉」の標識が見えたら迷わず左へ。間もなく車止めが見えてきますが、徒歩なら問題なし。車止めからしばらく進み、岩戸山ハイキングコース入口の階段を上ります。
ここからは林の中を歩いていきます。はじめのうちは2人で並んで歩ける程度の幅の道が続きます。1時間程度歩いた頃に小さな標識が現れます。ここを越えると道幅が狭く上りもきつくなってきます。しかし、ここまでくればあと一息、がんばって歩きましょう。やがて岩戸山の頂上に到着です。
岩戸山の頂上は、頂上を表す標識と三角点、そしてハイカーのためのベンチがあります。頂上からの眺望を楽しみながらお昼にしましたが、だんだんと虫が飛び回り始め、落ち着いて食べることができません。早々と道具を片づけ出発です。
さて、頂上を出発すると当然のことながら下り道となります。しかもそれほど急な下りというわけでもないので軽快に歩くことができます。やがて「笹の広場」といわれる分岐点に出ます。左に行けば土沢地区経由で熱海市街に出ます。ここからの道は石仏の道と呼ばれ、ところどころに石仏や石の道標などがあり、いかにも昔からの道といった感じ。とてもいい雰囲気です。緩やかな上りをずんずんと登っていくと、やがて石段が見え日金山東光寺に到着します。
日金山東光山は「その昔、相模湾の波間に神鏡が現れ、上陸して西の峰に飛んで行った。その様子は日輪の様で峰は火を吹き上げている如く見えたのでこの峰は「日金山」と名付けられた」という伝承があるそうです。ハイキングの安全を祈願したあとは境内左手奥に進んでいきます。多少上りとなりますが、ここからは舗装された道となるので歩きやすいです。
姫の沢公園入口に到着したら、右側の階段を上ります。階段を上りきると目の間に広大な広場が現れます。