JR熱海駅を降りたら左に進み、バスターミナルを越えて道なりに歩きます。坂を下ると国道135号線に出るので左折します。コンビニエンスストア前の信号のない横断歩道を渡り坂を下ります。ここからは熱海の海がよく見えます。
坂を下り左折するとすぐ先に走り湯の案内板があり、階段を上がったところに走り湯の入口があります。走り湯とは、洞窟の中で温泉が湧き出し、海の方に流れ出しているところ。かつて、勢いよく海にあふれ出していたことから走り湯と名づけられました。
走り湯を見学したら、もと来た坂道を登り、国道を左折して左側を歩きます。途中に見られる秋戸郷跡の碑(あきとのごうあとのひ)は、鎌倉幕府を開いた源頼朝の妻、北条政子が平氏の手から身を隠したところといわれています。
国道をそのまま歩いていくと、大学病院の付近からやや下り坂となり、熱海の海がよく見渡せます。道路が大きく右にカーブすると、やがて平坦となり、整備された歩道となります。
熱海の名が全国に知れ渡るきっかけのひとつに、熱海が舞台となった尾崎紅葉の小説「金色夜叉」があります。歩道脇には貫一・お宮の像、その隣には二代目のお宮の松があり、観光客が記念撮影をしていました。
国道沿いの歩道をそのまま進み、熱海市観光協会や交番のしばらく先を右折して、銀座通りを歩きます。その先の交差点にある「ときわぎ」の和菓子は、熱海のみやげとして人気があるようです。銀座通りをさらに進み干物店の前を過ぎると、左手に大湯間歇泉があります。かつては源泉が噴出していましたが今では枯れてしまい、当時を再現して5、6分おきにお湯を噴出しています。
大間間歇泉を過ぎたら湯前神社付近を左折し突き当たりを右折します。細い坂道を登ったら大きな通りと合流し、写真のJRのガードをくぐると正面に来宮神社(きのみやじんじゃ)が見えます。 この神社は古くから来福・縁起の神として信仰されているとのこと。境内にはクスノキとしては日本でもっと樹齢の長い大楠があります。
来宮神社を出たら右に進み、来宮駅を過ぎた付近で左折します。そのまま直進するとやがて熱海梅園の入口です。 熱海梅園は明治19年開園。樹齢100年を超える梅の古木が約750本あります。気候が温暖なため日本一早咲くウメが咲き、最も遅い紅葉が楽しめます。
園内の紅葉を堪能したら、「澤田政廣記念館」の入口前から道路に出ます。イチョウの葉に覆われた坂道を、もと来た方向に逆戻りするように下って行きます。