静岡県下田市は江戸時代に日本が鎖国をやめ函館ともに海港場となった歴史の町。駅を降りるとペリーの乗った黒船の模型が私たちを迎えてくれます。ここからスイセンで有名な爪木崎を目指して歩きます。 下田駅から正面の国道135号線を左に折れます。この時道路を横断してしまうと歩道がなくなるので、横断せずに道路の左側を歩きます。橋を渡りそのまま国道沿いを歩きますが、歩道はだんだんと狭く、左側に崖も迫っているので注意が必要。ちなみに左側のがけの上は寝姿山。女性が横になっている様に見えることからこの名があり、下田駅のすぐ横からロープウェイに乗って上ることができます。
やがて歩道も広がり間戸ヶ浜(まどがはま)にさしかかります。信号で海側に渡りましょう。ここにあるベイ・ステージ下田は下田市観光協会のある情報基地です。また観光船黒船・サスケハナ号乗り場もここにあります。まどがはま公園は美しく整備された公園。駐車場芝生広場や広い駐車場があり、家族連れにも最適なところです。
さて間戸ヶ浜を離れ大きく弓なりに湾曲した国道を歩きます。やがて国道から右に折れ、須崎半島に入る道を歩きます。しばらく歩くと左側に玉泉寺があります。
日米和親条約により下田が開港されると、タウンゼント・ハリスが米国総領事として来航し、玉泉寺は日本最初の領事館となりました。ハリスの遺品や、ハリスの碑、牛乳の碑、米国・ロシア水兵の墓などがあります。玉泉寺前の海岸には弁天島があります。渡米を夢見て米国船に乗り込もうとして失敗した吉田松陰らの像があります。
玉泉寺をあとにし、しばらく歩くと道路右側のハリスの小径入口に到着、ここから海岸すぐ脇の小径を歩きます。かつてハリスが米国総領事館に滞在していたとき散策し、遙か遠くの母国を思ったた道とのことです。
海岸に沿って整備された石畳の道はとても歩きやすく、ヨットや島などを眺めながら歩きます。また、向こう岸に見える寝姿山の景観も楽しむことができます。
やがて下田浄化センター付近を歩き道路が大きく左側に湾曲したところ、下田沖堤防を建設するための建設事務所過ぎた付近で舗装路を離れ右側の山道に入ります。ここは案内標識も何もないので非常にわかりにくいのですが、舗装道路の右側にある小さな丸太の階段を降りて山道に入ります。しばらく階段とも坂道ともいえないような斜面を上り、やがてつづら折りになった道を上ります。さらに歩くと民家のすぐ脇に出て、少し歩き右に曲がると舗装された農道に出ます。
しばらくはこの農道を歩きますがだんだんと道が下りになり岬の先端に到着します。この先にある小さな島が恵比須島。島の回りは遊歩道になっていて簡単に島を一周できます。磯遊びや釣り人でにぎわうところですが、満潮時は波が洗うので注意が必要です。
ここから須崎漁港沿いの街を歩きます。須崎漁民会館、須崎バス停を過ぎたら右に曲がります。港の構内をしばらく歩くと須崎遊歩道入口です。コースは山道と海沿いの道がありますが、今回は海沿いの道を選びました。