今回はJR東日本の「駅からハイキング」イベントに参加しました。小田原駅から専用バスに乗り箱根新道の新畑宿橋で下車、旧道に出て「飛龍の滝自然探勝歩道」に入ります。自動車が通れるくらいの幅の道を進むと急な登り坂となります。
途中右手には「畑宿夫婦桜」があります。2本のヤマザクラが根元でつながる「連理」を持つ非常に珍しいものです。
水道施設を左に見ながら進むとだんだんと道が狭くなります。木の橋を渡って山道を進んでいきます。はじめのうちは多少道幅も広いのですが「飛龍の滝0.5キロメートル」の案内板付近から、道幅も狭くつづら折りの階段になります。
なお、「飛龍の滝0.5キロメートル」の案内板から見える沢を飛龍の滝と勘違いしていた人が結構いたのが少しおもしろかったです。
畑宿から歩くこと約30分、飛龍の滝に到着です。「飛龍の滝0.1キロメートル」の案内板の三叉路を左に行くと、すぐに橋があります。私はここから見た流れが飛龍の滝かと思い、その先に進むのを少しためらいました。でも飛龍の滝はそこからもう少し先を上ったところにその姿を見せてくれました。飛龍の滝は、上段15メートル、下段25メートルの二段の滝。神奈川県下では最大級の滝とのことで、しばらくの間その姿を眺めていました。
飛龍の滝からもと来た道を戻り、芦の湯方面に進みます。しばらくは石畳の道が続くので、足元に注意して歩きます。やがて道幅が少し広くなり、土の階段が続きます。
写真の案内板が現れるころには登りもだんだんと緩やかになり、視界が開けたところが芦の湯方面との分岐点になります。
ここから少し道が平坦となり、木立の間ではなく空を見ながら歩くことになります。この道は「湯坂路(ゆさかみち)」と呼ばれ、鎌倉時代の主要道でした。両側にススキの穂が生い茂る道を進み、少しずつ道が登りになってくると、いつの間にか道の両側にアジサイが並んでいます。アジサイはこの先浅間山(せんげんやま)頂上まで続き、6月はきっときれいな花を咲かすことでしょう。
しばらくすると鷹巣山の山頂の「鷹ノ巣城跡」に出ます。豊臣秀吉の小田原攻めに備えて後北条氏が築城した城のひとつで徳川家康が滞在したという記録もあるとのこと。
陽をさえぎるものはないのですが、ちょっとしたベンチもあり、駒ヶ岳の眺めもすばらしいので小休止とします。
鷹巣山を出ると下り道となります。一部かなり急なところもあるので十分注意しながら進みます。やがて道が平らになり、林道(車のわだちがある)と斜めに交差します。この林道には入らずにそのまま進みます。
林道との交差点のすぐ先には小涌谷への分岐点がありますが、ここもまっすぐ「湯本110分・浅間山10分」方面に進みます。
ここからまたゆるやかな登り道となり、間もなく浅間山の頂上に到着します。斜面に草が広がりその周りにはアジサイが植えられています。ベンチも2ヵ所ありどこでお弁当を食べてもいいでしょう。しばらくは駒ヶ岳を見ながら食事を楽しみます。